2010年12月24日
【馬場×上がり3F】右回り+直線短い内回りの上がり3Fでエイシン、ペルーサ
中山芝2500mで行われるグランプリレース・有馬記念。コーナー6つという特殊なコース形態ゆえ大波乱が起こりやすく、過去10年で10番人気以下の馬が馬券に絡んだ回数は6度を数える。数ある古馬GIのなかでも「荒れやすい」部類に入るGIと言えるだろう。
過去10年、有馬記念における上がり3F最速馬の成績は【5・2・0・4】複勝率63.6%。道中最後方を進んだアドマイヤモナークが上がり3F最速をマークした例もあれば、4角先頭のマツリダゴッホが上がり3F最速をマークした例もあり、その年のレースの流れによって求められる上がり3Fの適性が異なっている。先週の朝日杯FSと異なる点として、上がり3F2位をマークした馬の成績は【2・0・2・7】複勝率36.4%と決して高い数字ではなく、中途半端な切れ味は不要と言えるだろう。
そこで今回は、「上がり3F最速を使った回数」に焦点を絞って、上がり3F最速率のみを出すこととする。
(左から馬名、最速上がり3F、上がり3F最速計時回数、上がり3F最速率)
・ペルーサ 33.5秒 6回 75.0%
・ダノンシャンティ 33.4秒 3回 60.0%
・ブエナビスタ 32.9秒 9回 56.2%
・エイシンフラッシュ 32.7秒 5回 55.5%
・オウケンブルースリ 34.1秒 7回 50.0%
ここでは3歳馬3頭がランクイン。なかでもペルーサは出遅れ癖という課題を残してはいるものの、上がり3Fの切れ味に関してはブエナビスタに勝るとも劣らないものを持っていることが天皇賞・秋、ジャパンカップで証明されている。その切れ味を右回り+直線の短い内回りの中山で発揮できるかどうは未知数ではあるが・・・
ならば、と言うことで今度は「右回り+直線の短い内回り」に限定した上がり3F最速を使った回数、上がり3F最速率のみを出すこととする。ここで問われるのは純粋な上がり3Fの切れ味ではなく、3〜4コーナーからマクっていけるだけの持続力を併せ持った切れ味だ。
(左から馬名、最速上がり3F、上がり3F最速計時回数、上がり3F最速率)
・ペルーサ 35.7秒 1回 100%
・エイシンフラッシュ 34.4秒 3回 75.0%
・トゥザグローリー 33.6秒 2回 66.6%
・ドリームジャーニー 34.0秒 8回 50.0%
・ジャミール 34.7秒 5回 45.4%
ここではブエナビスタの名前が消えた。同馬は東京・京都・阪神外回りコースで走った10戦中7戦で上がり3F最速をマークしているのに対し、中山・札幌・京都・阪神内回りコースで走った5戦中上がり3F最速をマークしたレースは2回。宝塚記念では、自身はじめて上がり3F3位以内を確保することができなかった。「切れ」という部分では明らかにパフォーマンスを落としているのだ。
反対に、ここで数字を上げてきたのがペルーサ、エイシンフラッシュ、ドリームジャーニー。エイシンフラッシュはダービーでのレースぶりから上がり3F勝負が大得意というイメージを持たれているが、ダービー以前は上がり3F34.4秒が自身の最速であったようにもともと時計の掛かる馬場向き。ドリームジャーニーはグランプリホースである実績から言わずもがな。そして、実はペルーサも阪神内回りコースで行われた若葉Sで上がり3F最速をマークしている点に注意したい。
当欄では、上がり3F最速率に加え「右回り+直線の短い内回り」での上がり3F最速率を考慮してエイシンフラッシュ、ペルーサの2頭を推奨馬とする。