2010年10月26日

【スワンS】好走ローテで臨むマルカフェニックス、ヘッドライナー

★ポイント1「スプリンターズS組」
→過去10年、スプリンターズSからスワンSに臨んだ馬の成績は【5・3・4・36】複勝率25%。昨年はキンシャサノキセキ、マルカフェニックスの2頭が馬券圏内に入っており、スワンSにおける好走ローテのひとつになっている。
(キンシャサノキセキ、タマモホットプレイetc)

★ポイント2「前走北海道組」
→過去10年、前走北海道を使われた馬の成績は【1・2・0・4】複勝率42.8%。レベルの高い北海道シリーズを使われた経験と洋芝→野芝替りでの一変が期待できるローテーションであり、注意が必要だ。
(プリサイスマシーン、シンボリグランetc)

★ポイント3「阪神カップ」
→過去4年行われてきた阪神カップで馬券圏内に入った馬は12頭を数えるが、そのうちスワンSに出走した馬10頭中5頭がスワンSでも馬券圏内に入っていた。この2レースは非常に適性が近く、阪神カップ好走歴のある馬の評価を落とさないようにしたい。
(フサイチリシャール、マルカフェニックスetc)


スプリンターズSの延長線上としての役割、マイルCSへの前哨戦という2つの側面を持つスワンSだが、1997年のタイキシャトルを最後にスワンS→マイルCSと連勝を飾った馬は出ていない。近年はスプリンターズS組の好走が目立つレースであり、「1200mも走れる1400mの馬」がパフォーマンスを発揮しやすい舞台と言える。

確たる人気馬が不在の今年だが、人気を集めそうなのはスミヨン騎乗のエーシンフォワード。安田記念こそ10着に敗れたが、阪急杯1着・高松宮記念3着の実績はメンバー中上位。京都芝1400mは2戦2勝と相性が良く、状態さえ戻っていれば上位争いは可能だろう。ただ、ひとつ気がかりなのが「安田記念からの休み明け」というローテーション。スワンSはローテーションが非常に重要視されるレースであり、前走安田記念組の成績は【0・0・1・3】と過去10年で一度も勝利がないのだ。

一方、過去10年で【5・3・4・36】と相性が良いのが前走スプリンターズS組。昨年はキンシャサノキセキ、マルカフェニックスの2頭が馬券圏内に入っており、スワンSにおける好走ローテのひとつになっている。今年このローテーションで臨むのはファイングレイン、プレミアムボックス、ヘッドライナー、マルカフェニックスの4頭。この中では京都1400m実績のあるヘッドライナー、マルカフェニックスを上位に取りたい。

もうひとつ注目したいのが枠順。2007、2009年はふた桁番を引いた馬が1〜3着を占め、一昨年も大外枠を引いたマイネルレーニアが逃げ切った。秋華賞、菊花賞とふた桁馬を引いた馬が掲示板に3頭以上入っており、この時期の京都は外枠の馬にとって走りやすい馬場と言えるのかもしれない。


【データで見るオススメ馬】

★ヘッドライナー
→過去10年、スプリンターズSからスワンSに臨んだ馬の成績は【5・3・4・36】複勝率25%。同馬は京都1400mで2着の実績があり、直線坂のないコースはCBC賞勝ち以来となる。ハナを切れば渋太い馬だけに、先手争いを制することができれば。

★マルカフェニックス
→過去10年、スプリンターズSからスワンSに臨んだ馬の成績は【5・3・4・36】複勝率25%。昨年のスワンS3着馬でもあり、京王杯SCではレコード決着のなか、2着を確保。昨年とまったく同じローテーションというのも心強い。

【ローテーションで見るオススメ馬】

★アーバニティ
→過去10年、前走北海道を使われた馬の成績は【1・2・0・4】複勝率42.8%。前走は洋芝が合わなかった感の敗戦であり、1200m→1400mというローテーションでは【0・1・1・0】と馬券圏内を外したことがない。一変に期待。

【血統で見るオススメ馬】

★グランプリエンゼル
→アグネスデジタル産駒は京都1400mで【4・4・2・16】複勝率38.5%。一時期の不振から完全に脱した感があり、前走は展開・馬場が向いたとはいえ2着に3馬身半差をつける圧勝。渋った馬場は歓迎で、近走の勢いから侮れない1頭だ。