2010年10月19日

【富士S】リピーターが強いこのレースで期待値が上がるリザーブカード

★ポイント1「京成杯オータムH組」
→過去10年、前走京成杯オータムH組の成績は【4・4・1・19】複勝率32.1%。なかでも注目は京成杯オータムHを惜敗した馬で、4勝すべてが掲示板内の惜敗から巻き返している。
(マイネルシーガル、ウインラディウスetc)

★ポイント2「リピーター」
→昨年15番人気で3着に激走したマイケルバローズは、2007年の富士Sでも7番人気2着の激走を見せていた。キネティクス、ダイタクリーヴァも同レースで2度以上馬券圏内に入っており、リピーターにとって相性の良いレースだ。
(マイケルバローズ、キネティクスetc)

★ポイント3「父ノーザンダンサー系」
→同レースで6番人気以下の馬が激走した際の父系は、ほとんどがノーザンダンサー系。抜群の適性を示しているだけに、今年の要注意の血統と言える。
(サイレントプライド、ダイワカーリアンetc)


2006年は16番人気のキネティクスが勝利、昨年は15番人気のマイケルバローズが3着激走と「荒れる重賞」として知られる富士S。位置付けとしてはマイルCSの前哨戦ということになるが、毎日王冠or天皇賞・秋からの出走がマイルCSの主流ステップになっている現状からマイルCSとの結びつきが薄いレースである。

富士Sへの主流ステップとして挙げられるのが京成杯オータムH。開幕週・右回りの京成杯オータムHと開催3週目・左回りの富士Sということで、両レースの結びつきはさほど高くない。過去10年でザレマ、マイネルモルゲンの2頭が京成杯オータムHを制し富士Sに臨んだが、どちらも馬券圏内に入ることなく敗れている。今年、京成杯オータムHを制したファイアーフロートは出走しないが、僅差2着のキョウエイストームにとっては不吉なデータと言えるだろう。反対に、そこで人気を裏切ったセイクリッドバレーには巻き返しのチャンスがあるかもしれない。

京成杯オータムH勝ち馬が苦戦する一方で、活躍が目立つのが以前に富士Sを走ったことがある、いわゆる「リピーター」。昨年の勝ち馬アブソリュートはもちろんのこと、2着馬マルカシェンク、過去富士Sに2度参戦して4,2着の実績があるリザーブカードも注目の1頭だ。

その他では、父ノーザンダンサー系の激走が目立つというところも強調しておきたい。今年はそれに該当する馬が少ないが、数少ない該当馬で重賞勝ちの実績があるライブコンサートの一発、というシナリオがあってもおかしくないだろう。

【データで見るオススメ馬】

★アブソリュート
→リピーターが活躍する傾向にある富士Sの昨年の覇者。安田記念12着という結果が気になるところだが、昨年も安田記念13着から巻き返しているだけに心配は不要だろう。東京1600mに対するコース適性はメンバー中随一だ。

★リザーブカード
→富士Sは過去2回参戦して4,2着。昨年は4着だったが、直線で前が詰まって行き馬をなくしてのものだった。苦手な右回りをパスしてここに照準を絞ったローテーションにも好感が持てる。

【ローテーションで見るオススメ馬】

★マルカシェンク
→前走芝2000mを使ってここに臨むというローテーションは昨年の富士S2着時とまったく同じ。3走前の米子Sで上がり3F最速を計時しているように衰えはなく、展開がハマれば馬券圏内に入る可能性は十分だ。

【血統で見るオススメ馬】

★リルダヴァル
→アグネスタキオン産駒は東京芝1600mの重賞で【3・3・1・15】複勝率31.8%。同馬もNHKマイルカップ3着の実績を持ち、舞台替りは問題ないはず。3歳馬のワンツーだった毎日王冠の結果が示すように今年の3歳馬のレベルは高く、古馬相手でも勝負になる。