2012年12月20日

【有馬記念】ナカヤマナイト軽快 半馬身先着に柴田善「抜群」

有馬記念の主役候補はG1馬だけじゃない。東西トレセンで行われた最終追い。美浦ではオールカマー勝ちのナカヤマナイトが軽快な走りで好調をアピール。G1初制覇を狙う。

 文句なし。ナカヤマナイトのスピード感あふれる動きに、スタンドに詰めた報道陣から感嘆の声が上がった。最終追いは柴田善が騎乗してWコース。プロヴィデンス(6歳1000万)を3馬身先行させてスタートした。向正面から気負うところなくスムーズな脚さばきで3〜4コーナーへ。直線入り口で内に馬体を併せると、鞍上が派手なアクションをすることもなく、自然とギアを1段上げた。いっぱいに追われたパートナーを、まるで手招きするように。手綱を抑えたまま半馬身のリードを保ってゴール。楽に5F66秒7、1F12秒6を刻んだ。

 「動きは良かった。雰囲気も抜群」。端的に感触を伝えた柴田善。充実感が漂う表情からも、調子の良さが伝わる。「天皇賞(秋=9着)は、今思えば疲れがあったかもしれない。この中間はオーバーワークにならないよう、それでいてG1仕様で攻める、理想的な調整ができたと思う。先週は息遣いに物足りなさを感じたが、その点も解消していた」。デビュー時から手綱を取り続ける鞍上には、わずか1週間での変化も、手に取るように分かる。

 二ノ宮師も満足顔だ。「ジョッキーが先週に続いて乗りたいと言うので、調整程度に乗ってもらった。どこも悪いところがないから、この中間も思った通りの調整ができた」。中山芝は【3200】。馬名通りのコース巧者だ。「東京でも勝っているが、中山の勝ちっぷりの方が印象に残っている」とした上で「右回りの方が首が下がる。トモ(後肢)の力をうまく全身に伝えるフォームで走れる」と指揮官は分析する。

 3歳時には凱旋門賞に挑戦したナカヤマフェスタの帯同馬としてフランスに遠征。G2ニエル賞(6着)など現地で2戦した。師は「いい状態で使えず、馬にはかわいそうな遠征になってしまった」と振り返るが、同時に「あの苦しい経験があったから今がある。いろいろ経験していく中で、ようやく体ができてきた」と話す。

 出来について師は「強い相手と、どれだけ差があるか計れる状態」と独特の言い回しで表現した。言い換えれば“現状では最高”ということになる。2冠馬ゴールドシップの陰に…と言っては失礼。東のステイゴールド産駒からも目が離せない。

(スポニチアネックス)