2010年12月22日
【馬場×ローズキングダム】内回り・重い芝に死角あり、凡走の可能性も
秋2戦の強さから、絶対王者の風格すら漂うブエナビスタ。そのブエナビスタに降着という結末ではあったが土をつけたのがローズキングダム。2歳時からクラシック戦線の中心馬として君臨し、今秋は3戦して連対を一度も外していないようにここにきての自力強化が著しい。今回、そんなローズキングダムを「馬場」という観点から分析していきたい。
先日のブエナビスタの項では、同馬を「爆発的な末脚が最大の特徴である」と述べたが、ローズキングダムは例えるならブエナビスタの末脚から持続力を削り取り、削り取った部分を瞬発力として補完した、というイメージ。上がり3F32.9秒という脚を使った日本ダービー、同じく33.3秒の脚を使った神戸新聞杯と純粋な上がり3Fの勝負ではブエナビスタに勝るとも劣らないものを持っている。
ただ、純粋な上がり3Fの勝負に強いゆえ、コーナーから仕掛けないと間に合わない直線の短いコースでは力を発揮できていない。それがはっきりとした形で現れたのが今年の春。有馬記念と同じ内回りコースで行われた2戦でパフォーマンスを落とし、早熟説が囁かれるなかで臨んだダービーでは直線の長い東京に替ったことであっさり巻き返した。
今秋走った3戦は、いずれも持ち味を発揮できる外回りコース・東京でのもの。持ち味を発揮できるコース・馬場であれば古馬相手でも十分にやれることを示したわけだが、内回りコースに替る有馬記念で凡走、という可能性は否定できない。それだけ中山内回りというコースは特殊なのだ。
そして、上がり3Fの勝負に強いというローズキングダムの特徴は馬場から見てもはっきり取れる。前述の中山内回りで敗れた2戦はコース形態もそうだが、それぞれ馬場状態が【良/湿】、【稍/重】で行われたものだった。同馬が連対した7戦は阪神・京都・東京という上がり3Fが速く時計も速い、いわゆる「軽い芝」でのもの。時計のかかる暮れの重い中山芝はいかにも合わない印象がある。
昨年、3歳馬にして連対を果たしたブエナビスタは洋芝の札幌をこなし、京都内回りコースも経験していた。「対古馬実績」では過去の有馬記念で連対してきた3歳馬を圧倒するローズキングダムだが、コース・馬場適性を考えると昨年のブエナビスタと一括りにするのはあまりにも危険と言えるだろう。
★ローズキングダムの馬場別成績
良/乾【5・2・0・0】
良/湿【0・0・1・0】
稍/軽【0・0・0・0】
稍/重【0・0・0・1】
重/軽【0・0・0・0】
重/重【0・0・0・0】
不良【0・0・0・0】
(競馬天気・有馬記念特別企画)
※あすも続く