2012年11月29日

【JCダート】ローマン折り合いピタリ 首差先着1F12秒1

砂の頂上決戦「ジャパンCダート」の追い切りが28日、栗東、美浦トレセンで行われた。6連勝中のローマンレジェンドは、今回コンビを組むミルコ・デムーロ(33=イタリア)を背に好感触。主戦・岩田康誠(38)が騎乗停止となったが、陣営は不安視していない。

 馬の性格をつかみ、その馬に合う騎手を配して、白星を量産してきた藤原英厩舎。ローマンレジェンドの大一番を前に全8勝中、7勝の手綱を取ってきた絶対的主戦・岩田が騎乗停止。さぞ、指揮官はがっくりしていると思いきや、表情は明るかった。「岩田の騎乗停止は残念だが、ウチの厩舎と相性がいいミルコが乗ってくれるからな」。天皇賞・秋で5番人気エイシンフラッシュを最内強襲からVに導き、天皇、皇后両陛下にイタリア流で敬礼したシーンは今も鮮烈。陣営は、きっちり乗りこなしてくれると確信している。

 そのM・デムーロを背にCWコース入り。エアラギオール(4歳500万)を4馬身追走した。向正面で馬が多少行く気を見せ、1馬身後方に張り付いた。この動きをデムーロは、こう説明した。「少し掛かった。難しかったね。3〜4馬身後ろから、という指示だったが、寒くて僕の手もかじかんだ」

 だが、背後に付けたことで馬は落ち着き、そこからはぴたりと息が合った。直線は内に入れ、ゴールまで意識的に競り合わせた。ラストは首差先着。6F84秒7、1F12秒1。実際に乗ったことで、いろいろなことが分かったと鞍上は言う。「最初は掛かったが、落ち着くと逆にズブい面を見せる。これは、この馬の特徴だよ。前走(みやこS1着)のように、かわしてすぐゴールというのがベストの乗り方だろう」

 藤原英師は「ここを最大目標として計画通りにきた。100%の出来。悔いのない仕上げだ」。デビュー3戦目でダートに転じ、2着に6馬身差をつけて未勝利勝ちした時から、このジャパンCダートを目標にしてきた。岩田はいないが、頼れるV請負人を背に頂点へ。陣営のシナリオは計画通りに進んでいる。

(スポニチアネックス)