2010年12月28日

【中山金杯】血統面での上積みが計り知れないミステリアスライト

★ポイント1「高齢馬」
→近5年、7歳以上の馬が馬券圏内に入らなかった年は一度もない。アドマイヤフジ、アサカディフィートのように前年の好走馬が年をまたいで再び好走というパターンが目に付くことから、リピーターの存在にも注目しておきたいところだ。
(アドマイヤフジ、アサカディフィートetc)

★ポイント2「休み明け」
→過去10年、10〜半年以内の休み明けで臨んだ馬の成績は【1・0・3・6】複勝率40.0%。1着降着処分を受けたカンファーベストを含め、馬券圏内に入った4頭すべてに重賞連対実績という共通点があった。実績馬に関しては休み明けでも嫌わないようにしたい。
(クラフトワーク、ミヤビランベリetc)

★ポイント3「サンデー系×ノーザンダンサー系」
→過去10年、馬券圏内に入った父サンデー系の馬は9頭を数えるが、そのうち8頭が母父ノーザンダンサー系の馬だった。暮れの中山連続開催は切れ味よりもパワーを求められることから、母父ノーザンダンサー系が持つパワーが生きてくるのだろう。
(アクシオン、アドマイヤフジetc)



中山芝2000mで行われる新年の名物レース・中山金杯。ハンデ戦ということで荒れる傾向にあり、2005年以降8番人気以下の馬が必ず馬券圏内に入る一方で、過去10年1番人気馬の成績は【4・0・0・6】と勝つか負けるかの両極端となっている。1番人気馬の取捨選択が非常に重賞なレースと言えるだろう。

2011年の中山金杯で注目を集めているのはコスモファントム。昨年GI戦線を席巻した明け4歳世代の1頭であり、2着に敗れた前走の中日新聞杯勝ち馬は有馬記念3着のトゥザグローリー。良馬場・右回りの芝では【1・4・0・0】と連対率100%を誇り、ダートもこなせるパワーもあるだけに連続開催で力の要る冬の中山芝はもってこいの条件だろう。

2010年の中山金杯覇者・アクシオンは昨秋から成績が振るわないが、ここが叩き3戦目であることに巻き返しの余地はある。アーネストリー、ロジユニヴァースといった強豪に次ぐ3着となった札幌記念は金鯱賞→宝塚記念と目も当てられない惨敗を喫した後での一変。昨年の中山金杯・札幌記念同様内枠を引くことができれば復活の可能性も十分だ。また、近5年で7歳以上の馬が馬券圏内に入らなかった年は一度もないというデータも後押しする。

ローテーションの傾向で言えば、休み明けでも新潟記念の覇者・ナリタクリスタルは侮れない。過去10年、10〜半年以内の休み明けで臨んだ馬の成績は【1・0・3・6】複勝率40.0%であり、1着降着処分を受けたカンファーベストを含め、馬券圏内に入った4頭すべてに重賞連対実績という共通点があった。ただ、同馬が中山で走った1戦は11着であり、叩き2戦目が2戦2勝なのに対し、休み明け2戦が馬券圏外。典型的な叩き良化型である点は気がかりだ。

ちなみに近5年の中山金杯において、父サンデー系の馬が馬券圏内に入らなかった年は一度もない。馬券圏内に入った父サンデー系9頭中8頭が母父ノーザンダンサー系という共通点を持ち、出走予定馬でこれに該当するのは、アクシオン、ゴールデンダリア、トウショウウェイヴ、ナリタクリスタル、ミステリアスライトの5頭。波乱を演出する馬はこの5頭のなかに潜んでいるのかもしれない。



【データで見るオススメ馬】

★コスモファントム
→2010年に行われた重賞で、対古馬における明け4歳馬の成績は【9・5・10・42】複勝率36.3%。これを1800m以上の距離に限定すると【8・5・7・26】複勝率43.4%まで跳ね上がる。このレースに登録がある唯一の明け4歳馬であり、当然軽視はできない。

★ナリタクリスタル
→過去10年、10〜半年以内の休み明けで臨んだ馬の成績は【1・0・3・6】複勝率40.0%。1着降着処分を受けたカンファーベストを含め、馬券圏内に入った4頭すべてに重賞連対実績という共通点があった。12月〜2月の時期が【1・3・1・0】という冬巧者でもあり、休み明けでも好勝負が期待できそうだ。

【ローテーションで見るオススメ馬】

★アクシオン
→このレースが叩き3戦目となるが、同馬の叩き3戦目での成績は【3・0・1・0】複勝率100%。まったく見どころがなかった金鯱賞、宝塚記念から一変した札幌記念の例もあり、このローテーションでは侮れない1頭だ。

【血統で見るオススメ馬】

★ミステリアスライト
→アグネスタキオン産駒は中山芝2000mで【12・21・11・63】複勝率41.1%。中山芝1800mでの成績が複勝率31.9%ということで、実に10%近く数字を上げていることになる。同馬は中山芝2000mでの勝ち鞍があり、中山金杯に強いサンデー系×ノーザンダンサー系でもある。

(競馬天気:火曜コラム・田原基成「データ分析」より)
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