2010年12月24日

【馬場×ドリームジャーニー】現役屈指の内回り巧者も、意外なほど好走条件は狭い

昨年の有馬記念覇者・ドリームジャーニー。今年は脚元の不安から順調にレースを使うことができず不完全燃焼のシーズンとなってしまっているが、その分暮れの大一番での復権に賭ける想いは強い。高速馬場による脚元へのダメージから、近年「死のローテ」にもなりつつあるジャパンカップを含む秋4戦目の馬が多い点を踏まえると、結果的に秋2戦目と消耗度の少ないローテで臨めることはプラスになる可能性を秘めている。

ドリームジャーニー最大の特徴として挙げられるのが、小回りコースでの「マクリ差し」。コース・馬場適性が何よりも重要な近代競馬において同馬が持つマクリ差しの破壊力は圧倒的であり、ディープスカイ、ブエナビスタといった稀代のGI馬がその餌食になっている。東京・京都・阪神外回りが【1・0・3・7】、中山・小倉・新潟・阪神内回りが【8・3・2・4】という成績が、ドリームジャーニーの小回りでの破壊力を端的に表している。

ただ、「小回りであれば無条件で狙い」というわけではないという点に注意したい。というのも、たとえ小回りであっても切れ味を身上とする同馬にとって、上がりがかかる展開は決して好ましいものではないのだ。同馬が内回りコースで馬券圏外に敗れた4戦中3戦が上がり3F35秒以上を要するレース。自身の上がり3Fが35秒以上掛かって勝利したレースは昨年の有馬記念以外に1レースもないのだ。

「上がり3Fが掛かるレースが苦手」ということは、当然上がり3Fが掛かりやすくなる重い芝はドリームジャーニーの得意とするところではない。かといって上がり33秒台の切れ味が問われるレースが得意かと言われれば、過去自身が33秒台の上がりを使って勝利したレースが一度もない点からそういうわけでもなく・・・

「上がり3Fが35秒以上掛かることなく、かといって33秒台の切れ味を求められない馬場」これが、ドリームジャーニーにとってもっとも好ましい馬場と言えるのだろう。「左回りでは消し、右回りでは狙え」という括り方をされることが多いドリームジャーニーだが、意外なほど好走条件が限られている馬なのだ。



★ドリームジャーニーの馬場別成績

良/乾【8・1・4・8】
良/湿【1・1・1・2】
稍/軽【0・1・0・0】
稍/重【0・0・0・1】
重/軽【0・0・0・0】
重/重【0・0・0・0】
不良【0・0・0・0】

(競馬天気・有馬特別企画)