2010年10月22日
【菊花賞】潜在的スタミナと抜群の切れ味を併せ持つトウカイメロディが主役に
京都外回りコースで行われる3000mの長丁場・菊花賞。皐月賞、日本ダービーとはまったく異なる適性を要求されるということもあり、春のクラシック好走馬がアテにならないことが多い。また、枠順による影響も大きく、さまざまなファクターが結果に作用する特殊なレースとも言えるだろう。
そんな菊花賞において特に重要なファクターなのが当コラムの「上がり3F」。過去10年の上がり3F最速馬の成績は【3・4・1・2】複勝率80%。馬券圏外に敗れた2頭はともにふた桁番を引いており、ひと桁番を引いて上がり3F最速をマークした馬はすべて馬券圏内に入っている。京都外回りという舞台では、上がり3F最速実績を特に重視したいところだ。
そこで今回は、より条件を絞って「上がり3F最速を使った回数」を比較材料として挙げてみたい。また、上がり3F最速を使った回数にこれまでの出走回数を加え、上がり3F最速率というものを出すことで出走回数による不利をなくし、平等を図ることとする。
(左から馬名、最速上がり3F、上がり3F最速計時回数、上がり3F最速率)
・クォークスター 33.7秒 5回 62.5%
・レーヴドリアン 33.9秒 5回 62.5%
・シルクオールディー 34.1秒 4回 44.4%
・トウカイメロディ 33.6秒 4回 44.4%
・ローズキングダム 33.3秒 3回 42.8%
セントライト記念を制したクォークスター、京都芝で出走したレースすべてで上がり3F最速をマークしているレーヴドリアンが上がり3F最速率でトップ。ローズキングダムは神戸新聞杯の印象が強いゆえに終い一手と思われがちだが、東京1800mの東スポ杯を上がり3F3位以内に入ることなく勝利しているようにある程度の自在性を持ち合わせている。
ただ、ここで注目したいのは上記5頭のうち唯一サンデーサイレンスの血を持っていないトウカイメロディ。父チーフベアハート、母母父リアルシャダイはそれぞれ天皇賞・春の勝ち馬を輩出している淀長距離血統と呼べる血筋だが、上がり3F33秒台を求められる現代の長距離戦に対応できず惜敗、というケースが目立っていた。
ところがトウカイメロディはペースの違いこそあれ中山2200mの山吹賞でクォークスターのセントライト記念での上がり3F34.0秒を上回る【33.6秒】の上がりを使い、快勝している。潜在的なスタミナと切れ味を持ち合わせているアドバンテージは何よりも大きい。
当欄では、スタミナと瞬発力を併せ持ったトウカイメロディを推奨馬に。また、極限の瞬発力勝負になるようならスローの上がり勝負に良績のあるローズキングダムを、流れが速くなるようなら1000m通過60秒台以下のレースで連対率100%ビッグウィークを穴候補として推奨しておきたい。