2010年10月01日
スプリンターズS、道悪適性と速い上がり不要の競馬での実績を踏まえ2頭を推奨
「速さ」が競われる電撃6ハロン戦、スプリンターズS。今年は昨年の最優秀スプリンター・ローレルゲレイロ、今年の高松宮記念覇者・キンシャサノキセキ、スプリントGI2着2回のビービーガルダン、サマースプリントシリーズ女王・ワンカラットに香港馬2頭が加わり、豪華なメンバーでのハイレベルな戦いが期待できそうだ。
さて、冒頭で「速さ」が競われると述べたが、それは上がり3Fの数字にも反映されている。といっても問われるのはあくまでテンの速さであり、上がり3Fの速さではない。現に過去10年の上がり3F最速馬の成績は【1・2・1・6】複勝率40%。この数字だけを見ると優秀な部類に入るかもしれないが、うち3回が異次元の末脚を持ったデュランダルによるものということを考えると上がり3F最速、というところはあまり予想の材料として加えたくないところだ。
注目すべきは、過去10年で5勝を挙げている上がり3F6位以下の馬。つまり、単純に前に行ってどれだけ踏ん張れるかというスピードとパワーが求められるということだ。そこで今回は出走馬の近2年における「芝1200m戦で上がり3F6位以下を計時した際の連対回数」を挙げてみたい。
(左から馬名、近2年における芝1200m戦で上がり3F6位以下を計時した際の連対回数)
・ビービーガルダン 4回
・ウエスタンビーナス 3回
・キンシャサノキセキ 3回
・ジェイケイセラヴィ 2回
・ヘッドライナー 2回
・ローレルゲレイロ 2回
前に行って踏ん張る、という競馬でGIでも結果を残してきたビービーガルダンが頭ひとつリード。以下、ウエスタンビーナス、キンシャサノキセキと続くが、レースレベルを考慮するとキンシャサノキセキがやはり上。同じく2回の連対がいずれもGIのローレルゲレイロもこのクラスに肩を並べることができるだろう。
ただ、今年のスプリンターズSで懸念されているのが当日の天候。現段階で雨予報が出ており、そうなると時計・上がりともにかかることでスタミナ勝負になる可能性が高くなる。当然、道悪競馬でのパフォーマンスも頭に入れておかなくてはならない。そこで、今度は上記に挙げた6頭の稍重以上の競馬での成績を挙げてみたい。
(左から馬名、稍重以上の競馬での成績)
・ビービーガルダン【0・1・0・1】
・ウエスタンビーナス【1・0・1・3】
・キンシャサノキセキ【1・0・0・4】
・ジェイケイセラヴィ【1・0・0・0】
・ヘッドライナー【1・0・0・2】
・ローレルゲレイロ【0・1・0・1】
さらに混沌としてしまった感があるが、これを参考にすると道悪競馬ではキンシャサノキセキの評価は一枚下げたいところだ。反対にサンプルこそ少ないものの、ジェイケイセラヴィは道悪巧者の可能性を感じさせ、道悪競馬では評価を上げておく手もあるだろう。また、上記には記載されていないが、稍重以上の馬場で【1・1・1・0】複勝率100%のマルカフェニックスは生粋の道悪巧者の可能性を秘めており、馬場次第で台頭してもおかしくない存在だ。
馬場状態が二転三転する可能性があるだけに難しいところではあるが、当欄では上がり3F6位でのパフォーマンスと道悪競馬での適性を踏まえた上でビービーガルダン、ジェイケイセラヴィの2頭を推奨馬とする。